1ヶ所目は2015年創設の秩父ファーマーズ兎田ワイナリーを見学。
開設以前は委託醸造で生産、日本ワインコンクールで受賞し、この地でのポテンシャルに自信を持ち、深田和彦自身で経営する事になった。
昔から近辺で野兎が多く生息していたのでワイナリーの名前にしたとの事。
また、この近辺はフルーツ街道と呼ばれるくらい昔からイチゴなどのベリー系、ぶどう、りんご他の良質な産地であったため 深田和彦オーナーがワイン事業を始めたのは自然の流れか。
標高は約300m, 奥秩父の山々の麓にあり、南向きに自社の2haほどの畑(主にギョー仕立て)、他に契約畑もある。
土壌は関東ローム層で火山灰を基に、粘土、礫、砂が適度に混ざり、水捌けは良く雨も非常に少なく、日照度も高い。
昼夜の寒暖差が大きく、好適地である。
テーマは「秩父生まれ、秩父育ち、秩父産ワインにこだわる」事。
ぶどう品種はMBA, メルロー、シャルドネ、甲斐ブラン、ビジュノワール、ナイアガラ、ウサギブラン
特に、MBAが山梨産より色が濃く良質だとの事。
★ 多様でユニークなワイン造り
・地元のフルーツを使ったワインを造り、イチローズモルトで樽熟成。
・ミズナラオークチップを使用
・イチローズモルト熟成樽を使用し、ウイスキーフィニッシュの余韻を楽しめる。
・兎田ワイナリーとウイスキー蒸留所とコラボし、樽を2社で使い回して再利用し、効率化している。
★ ワインテースティング・・・特に印象に残ったワイン
・ 酔いどれ兎 ロゼ 兎牧 巨峰 2018
ぶどう本来の甘い香り、酸味と果実味のバランス、新鮮さ、やや辛口だが、フルーティーな巨峰のフレーバーが豊かに心地よく残る。

・ 酔いどれ赤 兎華 ミズナラオーク
チップ浸漬 イチローズモルトウイスキー樽熟成。鼻に残るほどの樽香、アフターテイストもモルトのスモーキさが残るので、好みが分かれると思う。
最後に深田社長に
ご多忙のところオーナーみずからご丁寧に案内していただき、大変勉強になりました。
これを機会に兎ワイナリーの真髄を伝えて行きたいと思います。
ありがとうございました。
葡萄の騎士の会
顧問
剣持春夫
Sommelier J.S.A.最高技術顧問

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